2.告白時々上目遣い♪

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僕の名前は春日真緒(カスガマオ)。某私立高校の一年生だ。(店側の)ワケアリで、木曜日のみ、夕方5時から11時まで個人経営の飲み屋でバイトしている。週1回だけど時給もいいので結構気に入っている。バイトを始めて数ヶ月。そろそろ慣れてきた今日この頃…。今はそのバイト終わりで休憩室で休んでいる。 突然「ガッチャ」っとドアが開くと、女の子が入って来た。 「あ!真緒くんおつかれさま」 彼女は同じ高校の先輩で、南浜弥生(ミナミハマヤヨイ)さん。バイト先のママさんの娘で、木曜日だけ手伝いに来ている。 「おつかれさまです」 「何かごめんね?木曜だけのバイトで。木曜だけバイトの人たちみんな予定あって、シフトポッカリ空いてるんだよね…」 この店のバイトは元々3人で、二人づつ交代で出ていたらしいが、何故かみんな木曜に出れなくなったらしい。最初は弥生先輩だけ頑張っていたみたいだけど、やっぱり無理があったみたいで、急遽木曜のみで募集したところ僕が名乗りをあげた。軽く小遣い稼ぎしたかった僕には、週1回のしかも高時給のバイトは正に理想だった。 「そんなことないですよ。僕にとってはちょうどいいです」
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