3.オタクで腐女子♪

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「あっでも…」 僕は目の前の三人をみる。進士と聡はポカーンとしているが、薫は先輩をみていう。 「先輩、連れてっていいですよ」 「本当!?ありがとーお友達くん♪」 「橘です」 「南浜です」 二人は俺の意見を無視して話を進め、自己紹介までしあっている。 「じゃあ真緒くん借りてくね?まぁくんいこう♪」 そう言うと先輩は俺の手を引っ張る。 「あの、せ、先輩?」 「真緒、後でな!」 薫だけが手を降っていた。 僕らは裏庭のベンチに座った。なぜか二人には広いはずのベンチでかなり近づいて座っている。 「先輩…何か近くないですか?」 僕がそう問うと、先輩は笑って答える。 「だって恋人だもん」 そんなもんだろうかと考えていると、先輩は俺の袖を引っ張り、上目遣いに言う。 「私とくっつくの…いや」 「全然!むしろ嬉しいです」 男って単純だとつくづく思う。 というか先輩わかっててやってるんじゃないかと思ったけど、たとえそうだとしても引っ掛かるだろうから聞かなかった。
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