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「この前の…あの後は何もしなかったよ」
「そう…ですか…。」
って何かあっても何もなくても反応しずらい事には変わりない。
僕はガムにテープを貼って、彼に渡した。
いつもの如く、手を掴まれたので、今度こそはと手を振り払った。
「…お客様のために我慢するんじゃなかったの?」
「残念でした。抵抗しないのはおかしい事だって気付きましたから、そうしたまでです」
「そう。」
彼はカウンターに落ちたガムを拾うと、それをポケットに入れた。そして彼は僕から視線を外し、僕にバイトは何時に終わるかと聞いた。
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