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今僕達はこの春猿さんの家の地下室の端っこにベッドを置いて、そこを寝床にしてもらっている。
「いよいよ明日だな。」
「うん…。」
「刀は十分磨いた。食料も持った。お前らは用意できてるか?」
「当たり前でしょ。弓は整えたし、矢も食料も持ったし…。OKだよ!」
「私も弾とかちゃんと持ったしOKだよ!」
「よし。前考えた作戦覚えてるか?」
「うん。完全型の不死魂を見つけた時は気付かれないように後ろから僕が狙い打ちして倒す。もし気付かれて瞬間移動してきたら後ろは薫、前は僕と明日香でカバーする…でしょ?」
「あぁ。明日香、屋敷内の地図とルールは?」
「上は6階、地下は20階建て。地下は各フロア巨大なホールのようになっていて、地上は1フロアに必ず2部屋あり各部屋に問題の書いてある紙と、数人の不死魂がスタンバイしている。それらを倒し、紙を手に入れ、問題を解くと、1階にある巨大な門を開けることができて宝が手に入る、って感じだよ!」
「よし。…にしても春猿さんよくこんな情報集められたよな…。」
「本当だよね…。春猿さんは誰にもばれないように侵入して調べてるって言ってたけどあの屋敷には不完全型約9000体、完全型24人がいるんでしょ?絶対無理だと思うけど…。」
「そういえば10年も一緒にいるのに春猿さんの武器って見た事ないね…。」
「…そういえばそうだな。…魔石の研究を終えたって言ってたから魔石がらみの武器かな?」
「う~ん…あの人謎だらけだねぇ…。」
「明るくて絡みやすいいい人だけどなんか陰がありそうな感じなんだよね…。」
「うん…。」
僕はふと時計を見た。
「うわ!もう1時だよ!?明日7時集合なんだから早く寝なきゃ!」
「そうだっ!やべえ早く寝よう!」
「そうだね!おやすみっ!」
「おやすみっ!明日からがんばろうな!」
「うんっ!」
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