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満幸寺は天皇家の血筋の者によって建てられたとされるているが真偽は定かでない。
なにせ資料と呼べるものは跡形もなく、なくなっている。
何せ、語るだけで死罪となったのだ。
人づてに伝わるものも、ほぼないに等しい。
命知らずの者達によって、秘伝中の秘伝の形で辛うじて伝えらたものより推察するしかないのだ。
まことしやかに伝えられる説によれば、鎌倉の時代に建造されたと言われているが、もっと古い歴史を持つと唱える説もある。
それら以外にも諸説あるが、いずれの説も鎌倉以前を指すものばかりで、相当な歴史があったのだろうと窺える。
もし、今日まで残っていたとするなら、世界文化遺産にその名を連ねていたかもしれない寺なのだ。
そんな満幸寺の物語である。
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