あとがき

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 作品として言えば、この物語に続きはありません。けれど、彼女自身の物語は続いていくのでしょう。  愛する人を喪ったからと言って、あなたの物語はそこで終わらないのです。いいや、終わらせてはいけない。  愛する人を喪った痛みは消えないでしょう。しかし、傷口をかさぶたが覆うように、時間が優しく癒してくれます。  傷は消えません。完全には消えません。だけど、いつかは苦痛は消えます。    死は永遠の失恋。その率直ながら精一杯の想いを伝えたい。そういう想いから、文字数を四千字以内に定め、恋多き季節の行事のクリスマスをテーマに添えました。  作品を読んでくださったあなたに、メリークリスマス。 (2007/10/11、末文)
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