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「うわっ!?なんだこりゃぁ!?」
「どうしたんだ、佐野?」
「井上……見てみろよこれ、扉が開かないうえに、外が…」
「なっ!?……はっ!?」
この二人は【佐野博之】と【井上浩太】いつもツルんでる馬鹿コンビ
早瀬はその声に釣られるように扉に力を掛けた
そして、扉はビクともせず、覗き窓からはまるで混沌が渦巻くような世界が広がっていた
「五月蠅いのう……人間共……静かにしろ…」
早瀬や佐野達が驚いて居る中、凛とし、有無を言わさぬ声が教室に響いた
「誰だ!?」
声のした方を振り返ると、そこには見た事もない……この高校に似付かわしくない少女が教卓の前に立って居た
「妾の名はソフィア、貴様達は妾のゲームに参加してもらう」
「なんだよそれ!!テメェ、なにもんだよ!!」
クラス一喧嘩っ早い【天野満】がソフィアに掴み掛かった…その瞬間
天野の姿が消え、変わりに
ドン!!
というなにかのぶつかる音がした
「ガバッ!?」
声と音のした方を見やると、そこには壁に叩き付けられ血を吐いて横たわる天野がいた
「満!?」
何が起きたのか解らないで居ると天野の彼女である【松江百合】が天野に駆け寄った
「安ずることはない」
厳かに、だが威圧するようにソフィアがそう言うと天野を淡い光が包み、先ほどまで浮かべていた苦しそうな表情が幾分か和らいだ気がした
「今のは妾からの忠告だ」
「……あんた、何者なんだ?」
誰も何も言えないで居ると学級委員長の【灯修】が落ち着きを払いながら聞いた
「妾は神である」
皆が呆気にとられたような、だが、納得しているような表情をしていた
「……その…神様である貴女がなぜこんな所へ?」
少し震えた声で同じく学級委員長の【今井綾子】が聞いた
「さっきも言ったであろう?ゲームに参加してもらうと」
やっと我に返った早瀬は震える声を振り払うかのように
「ゲームってなんだよ!?」
と怒鳴った
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