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OLのA子さんは長期休暇をとり、観光地として有名な南の島へやってきました。
>島にやってきて数日するとA子さんはすばらしい男性に会いました。
>男性は金髪碧眼で背も高く、俳優並みの整った顔立ちをしていました。
>自分には縁がないと思ったA子でしたが、なんと彼のほうから自分に声をかけてきたのです。
>
>話を聞くと彼はヨーロッパのほうに会社を持っている青年実業家で、
>A子と同じようにこの島へバカンスにやってきたそうです。
>二人はすぐに打ち解けあって一緒にバカンスを楽しむようになりました。
>そしてホテルでは何度も何度も二人の愛を確かめ合ったのでした。
>A子にとって夢のような時間だったのは言うまでもありません。
>
>しかし、夢は覚めるときがやってきます。
>会社に届けていた休暇が終わり、日本へ帰らなければならなくなったのです。
>飛行場まで見送りに来た彼は別れ際に彼女にそっと小箱を差し出しました。
>「この思い出は品物には代えられないかもしれないけど、これを僕の気持ちだと思って受け取ってほしい。
>それとこの箱は飛行機が離陸するまで決して開けてはいけないよ。」
>A子さんは涙を流して感激し、別れを惜しみつつ飛行機に乗りました。
そして、飛行機は南の島を離れて日本へ向かったのです。
>機内でA子さんは涙をぬぐって彼からのプレゼントの小箱を開けようとしました。
>『小さい箱だし、中身はもしかすると宝石かもしれないわね』
>しかし、あけてみると中には宝石は入っておらず、代わりに紙切れが一枚だけ出てきました。
>なんだろうと思った彼女はそれを開くと凍りつきました。
>そこにはこう書かれていたのです。
>
>
>「エイズの世界へようこそ!」
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