対局3:免許

2/2
前へ
/14ページ
次へ
屋上―― 黒『ふぅ…』 白『どうしたんだ?悩み事か?』 黒【オマエがいつも俺に話し掛けてくることが悩みだ】 白『ん?免許取得の問題集じゃないか。免許取りたいのか?』 黒『ああ、車じゃなくてバイクだけどな』 白『なるほどな。じゃあこのベテラン白崎が問題を出してやろう』 黒『ベテラン?』 白『ああ、かれこれ18回は試験に落ちてるよ』 黒【めちゃくちゃ不安だ…】 白『第一問!おじいさんが道の中央で渡るタイミングを見計らっています。貴方はどうすればいいですか?』 黒『バカにすんな。たしかにルール違反なジジイだが停止して渡らしてあげる』 白『ふむ。なかなか良い答えだな。でも隣の車線を走っていた車におじいさんは跳ねられました』 (黒いわー!何だそのドス黒い問題はぁぁ!) 白『惜しかったなぁ』 黒『惜しかったとかじゃねぇだろ!じゃあ進んでたら良かったのか?』 白『いや、進んでたらオマエに跳ねられてたな。まぁ、どっちにしろじいさんはそこで死ぬ運命だったのさ!ははは!』 黒【どうしてそんなに爽やかに言えるんだコイツ】 白『第2問!信号のない交差点で貴方は猛スピードで差し掛かりました。そしてトラックと激突!貴方の飛距離は?』 (知るかー!何の問題だー!) 白『やれやれ…第3問。今度は簡単だ。救急車は電話してからどれくらいで着きますか?』 黒『おお!これは知ってるぜ!約6分て書いてあったからな』 白『残念ながら救急車は事故ったので着きません』 (オマエは俺に何を求めてんだよ!) 白『さて、今までのデータを基にオマエがどういう性格かわかったぞ』 黒『ほぅ。運転時の性格ってやつか。おもしれぇ』 白『まず、第1にオマエは不良だ』 黒『んなこと全校中が知ってるわ!』 白『第2に年下のくせに生意気だ』 黒『運転関係ねぇだろうが!』 白『第3にオマエもう帰れ』 (テメーが帰れコラァ!) ドドドド… 数分後、白崎くんは黒崎くんに拳を粉砕されかけましたがクロスカウンターで逆にアゴを外したそうだ 黒白×免許:END
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

48人が本棚に入れています
本棚に追加