サクラチル

2/2
前へ
/23ページ
次へ
あの日君と約束した場所で 僕はただ一人立っていた 君はもう忘れてしまったのかな 僕は今も覚えているのに 大きな樹のあるこの場所 満開に咲く桜の花 景色を楽しむことなどできない 虚しさが溢れてくるから 君はもう来ないのかな… どれだけ待っても来ないのなら いっそ帰ってしまおうか そんな思いなど横切るだけで 実行には移せない きっと君は遅れて来る それを信じる事しかできない だから僕は待つよ この桜が散るその時まで
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加