牛のバケモノ~タウロス~

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「……っ!!ひかりちゃん!!! 大丈夫だった!?逃げてごめんね!怖かったでしょ?」 ひかりの友達はひかりの無事を確認すると泣き出してしまった。 「なっ!一志!! お前血だらけじゃないか!大丈夫か!? ちょっと待ってろ!今先生呼んでくるから!!」 一志の親友である聖哉が気が付き先生を呼びに行った。 「大丈夫だよ……って行っちゃった 傷は塞がってるんだけどな」 とりあえず先生が来たら何て言い訳しようか、と一志は考えていた。 「神童!大丈夫か!? 今救急車呼んだからな、とりあえず横になってろ!絶対に動くなよ!!」 担任の先生は一志に言った。 「大丈夫ですよ、俺は…ってあれ?」 急に目眩がした。 傷は塞がっていたのだが血を流しすぎたのだ。 ピーポーピーポー──── 一志は病院へと運ばれていった。 一志がいなくなってからは質問の的はひかりだけとなってしまった。 「神童君が私を助けてくれて…そこから二人で逃げてきたんです」 余計なことは言えない。 ひかりにはこれが精一杯だった。 (早く帰ってきてよ~神童君~~///) ───その頃一志は─── ………何にも気にすることなく病院で寝ていた。
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