世界の理

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声の主が言っていた時刻は0時。 それまであと2時間くらいあった。 季節は9月の終わり頃 風も少し冷たくなってきた。 「なんか夜のたから山って静かでちょっと怖いね」 ひかりは周囲を警戒しながら歩いている一志に言った。 「そうだね。でも心配しないで、今度はちゃんと守るから…!」 一志は優しくひかりに言った。 普段は長い前髪で隠れている目も、今日は少し風があるので、前髪が風で流されてそこからひかりを優しく見つめているのがひかりにもわかった。 「うっ、うん!ありがとう…//」 (こんな事言われたの初めて…私、今顔真っ赤なんだろうなぁ…///) ひかりの顔が赤くなるが一志はあまり気にしていなかった。 (……寒いのかな?) 「あっ!確かあの辺だったよね?」 「あっ、うん。そだね…///」 (……??) ひかりはまだ顔が赤かった。 二人は目的の場所に着いた。 時刻は22時48分 まだ少し時間があった。 「ちょっと早く着いちゃったかな。 ……あの、蘭堂さん?」 「……え?はっ、はい!!?なんでしょう??」 ひかりは好きな人を前に完全に舞い上がっている。 (~でしょう?あれ、なんで敬語?さっきより距離を置かれちゃったってこと??) 「さ、さっき園長先生から俺の事聞いたんだよね?俺あんまり蘭堂さんの事を知らないし、蘭堂さんの事を教えてもらってもいいかな……よろしいでしょうか…?」 思わず敬語になってしまった。 (なんで俺まで敬語になってるんだろ?) (えっ!?なんで敬語なの?私が敬語になっちゃったから??) それから二人は時間がくるまで改めてお互いの自己紹介みたいな事をしていた…敬語で
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