牛のバケモノ~タウロス~

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(私…これで終わりなのかな……) この時、ひかりは一志に初恋をしていた。 命を掛けて自分を守ろうとしてくれた一志に… 目の前に迫る死の恐怖よりも、好きな人が倒れるという悲しみのが大きかった。 ひかりは一志にキスをした。 その瞬間!! 突然目が眩むほどの強い光が一志とひかりを包み込んだ。 「なんだっ!?」 タウロスは何が起きたのか分からなかった。 ひかりの視界が徐々に鮮明になってきたと思ったら… 「っ!!! えっ!?神童君?」 目の前には一志が立っていた。 「??…あれ? 俺は……?」 一志にも何がなんだか分からない様子だった。 「…よく分からないが、再び立ち上がれないようにしてくれる」 タウロスは一志に言うと突進をしてきた。 「危ないっ!」 ひかりが叫ぶ! しかし 「ーっがぁ!!」 ひとつの大きな影が宙を舞っていった。 そう、一志がタウロスを吹っ飛ばしたのだ!
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