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少ない雲の奥に垣間見える漆黒の闇。
そこにちりばめられた星々は、街明かりと大気汚染に霞んでほとんど見ることができない。
腕時計の針は深夜2時を回ろうとしている。
男は焦っていた。
自分ひとりではどうすることもできないと判断し、警察に捜索を任せてもなお自分の足で捜さずにはいられないのだ。
ここは閑静な住宅街。
家からは少し離れているが、よく一緒に来ていた公園がある。
角を曲がると公園が見えた。
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