3 断罪

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「くそっ、パンクか」  忌々しそうに呟く彼は、気がついていなかった。  タイヤに、白い光をまとう小石が突き刺さったままであるということに。  駐車場の入口にも、光を帯びた結界符――。  もっとも、彼に霊力によるその光を見ることはできなかったろうが――。  スペアのタイヤもなく、彼が携帯電話を取り出したときである。 「どうしました?」  突然の背後からの声に、小川はビクッと振り返った。  
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