3 断罪

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 女の後ろにいる、もう一人の人物に気がついたのだ。  現れたのは、容姿端麗な青年。  彼は男でありながらも、隣に立つ女よりも妖艶な笑みを浮かべた。  いつもの彼を知るものならば、違和感を感じるであろうその微笑み。  この世のものとは思えぬそれは、小川に十分な恐怖をあたえた。 「さすがに、自分が殺した女(ひと)は忘れられないですか? 小川さん」 「あ……な、そんな、馬鹿な……!」  小川は目の前に在るものを見て狼狽した。  
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