3 断罪

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 無我夢中で引き金を引いた。  二回、三回――立て続けに銃声が響く。  すぐに拳銃はカチ、カチと空しい音を立てた。  十夜の目の前に白銀色の鷹が現れ、障壁を作ったのだ。  言うまでもなく、霊体である宏子にはあたるはずもない。  小川の震える手から拳銃が落ち、アスファルトの上で乾いた音を響かせた。 「ひぇいぃぃ!」  情けない悲鳴を上げ、小川は道路ヘ向けて走り出した。  その足元を、発光する呪符が一瞬にしてすり抜ける。  
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