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「それなら、これからすぐにでも山野さん親子の墓前に行ってください。そして、自らの罪を謝罪するんです」
「わ、わかった。約束する」
その言葉を聞き、十夜は満足そうに微笑んだ。
「『約束』ですよ」
そして十夜は駐車場の出口へ向けて歩き出した。
のろのろと起き上がった小川が辺りを見回すと、いつの間にか女の姿も見えなくなっていた。
小川は自らを奮い立たせ、車へ向かう。
乗り込んだ車にエンジンをかけ、一気にアクセルを踏み込んだ。
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