3 断罪

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 恐る恐る近づき、小川は車で跳ね上げたそれをのぞきこんだ。 「ま……まさか、そんな……」  小川は力が抜け、その場に尻餅をついた。  跳ね上げたのは、小さな少女。  しかも、その顔――あのときの……5年前の事故のときと同じなのだ。  これは幻覚だ。さもなくば夢なのだろう。  混乱する思考の中、小川はそう判断した。  恐怖のあまりに、5年前の事故の記憶が自分の中によみがえっているのだ、と。  そう、それならばカーブの先から――。  
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