3 断罪

20/21
前へ
/69ページ
次へ
 ならば、ここにいる自分は?  誰を殺したのだ?  自分を殺したのは、誰だ?  落ち着け、落ち着け、落ち着け。  これは夢だ。  夢なんだ。  小川は乱れた呼吸のまま、ふらりと立ち上がると、カーブの向こうに止めた車へと歩き出す。  カーブに差し掛かったその時、視界いっぱいに広がる光が行く手を塞ぐ。  直後、鈍く激しい衝撃が全身を襲う。  数秒後、彼は地面に叩きつけられた。  
/69ページ

最初のコメントを投稿しよう!

97人が本棚に入れています
本棚に追加