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どのくらい
歩き続けたのだろう
………
遠くに
小さな光が見えた時には
靴は擦り切れ
つまづきなから
何度も立ち上がってきた為
服も手も足も……
全てボロボロに
なっていた
疲れと眠気で
意識も……
もうろうとしていた
少女は
光の方へ
歩き続けた
その時だった………
誰かっ…………
いる
えっ?
誰かいる………
それは間違いなく
人影だった
そう…
少女が求めていた
ご主人様に
間違いなかった!
駆け寄りたい
そんな
気持ちとは裏腹に
擦り切れた足と
ボロボロになった全身を
引きずりながら
一歩一歩
近づいていった
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