eins

4/4
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
「どことなく近寄りがたいんですよね…」彼女は熱い缶コーヒーと格闘しながら言った。「あ…でも、別に悪いイメージなんてみんなこれっぽっちも持ってないんですよ。」 「詳しく聞かせてくれないかな」僕は言った。 「そうですね…」彼女は缶を近くのテーブルに置いて腕を組んで考え始めた。 「うーん…これは勘ですけど、昔女性となにか合ったんじゃないでしょうか?私たちだけじゃない気がするんですよね」 「昔になにか合った、か…なるほどありがとう。参考になったよ。」 「いえいえ、もしなにか秘密が分かったら教えてくださいね。」そういうと彼女は自分の職場へと走っていった。 すると途中で止まり回れ右をし「コーヒーごちそうさまでした!」と言ってまた回れ右をして走り出していった。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!