次の目標

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次の目標

両チーム整列の時、俺達の目には不思議と涙はなかった。 全力を出しきったからか、妙にすがすがしい。 帰りのバスの中で俺達3人は、次の目標を話していた。 「小学校時代の思い出は、あんまりいい思い出にはならなかったな。」 「じゃあ今度は、中学の部活で全国優勝っていうのはどう?」 「さすがにそれは無理だろ。」 それはそうだ。俺達が行く中学は、毎年市内大会止まりの弱小校だった。 それでも竜は、全国に行くと言って聞かなかった。 こうして、俺達の次の目標が決まった。 それは、『全国制覇』。
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