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良.太郎は少し驚いた顔をして…で。
綺麗に笑ってくれた。
「リュウタロス。好きだよ」
「………ホント?」
「うん。」
「一番?」
「え?」
「モモタロスより亀ちゃんより熊ちゃんよりナオミちゃんよりハナさんより…おねぇちゃんより…ねぇ?ボクのこと、好き?愛してる??」
ボクのこと一番好き?
だれより一番好き?
「………えっと…」
良.太郎は困った様な顔してる。
別に困らせたいわけじゃないんだよ。
簡単でしょ?
ボクのこと一番好きって言えば良いンだもん
「あのね。リュウタロス」
「ん?」
「…今は一番、とか…そうゆうのは言えないけど……リュウタロスのことは本当に大好きだよ。…これじゃあ…だめ?」
………だめ?
…って……。
「…りょーたろー…ずるぃんだぁ…っ///」
なんだか良.太郎の顔を真っ直ぐに見れなくてボクは顔を横に向けた。
「……ご、ごめんね。リュウタロス。僕「あやまらないで良いよ!」
良.太郎ったら
気付いてないんだ。
ねぇ。良.太郎。
今、自分が言った言葉わかってる?
「『今は』、だよね?」
「…え?」
『…今は一番、とか…そうゆうのは言えないけど……リュウタロスのことは本当に大好きだよ。』
…そう。
『今は』なんだよねーっ。良.太郎が無意識に付けた期限はどういう意味なんだろ?
ねぇ?
いつかな?
「…リュウタロス…僕、用事思い出したから…帰るね…」
ん?
良.太郎…顔赤い。
「りょーたろー。
顔がモモタロスみたいな色になってるよ~」
「!!?///…じゃ、あ。ぼぼぼぼ、僕行くね!」
走る良.太郎。
椅子の足につまづいて転んじゃった。
あー。可愛いなぁ
あっ。そっか…
良.太郎気付いたみたい。
良かった。良かった。
ねぇーっ。
早く言ってよ。
ボクが一番だって。
気付いてるんでしょ?
他の誰よりボクが好きだって!
「……今中に聴けるかなぁ~♪」
ボクが好きだって。
一番だって。
良太郎が僕に伝えてくれるなら…
じゃあ…僕は…
「りょーたろーをなでなでしたげよw」
──それから
愛の讃辞とキスの雨を
さぁ、彼にとって
眠れぬ夜の始まりだ。
‡END‡
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