息もできない…(浦良)

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『あぁ…息が出来ない』 ******** 「良太郎。 恋って気持ち良い?」 いつものデンライナーの中。 向かい合わせの席に座って、良太郎に笑顔付きで聞いてみると 良太郎は目を見開いて固まった。 顔には 「なんでそんな事、僕に聞くのぉ~; それはウラの得意分野でしょ~!」 と、ハッキリクッキリ書いてあった。 そんな良太郎を見て 少し機嫌のよくなった僕は笑い声を堪えようともせずに続けた。 「ふふふ… いやぁ、良太郎は恋すると気持ち良いのかな…それとも苦しいのかな…どっちかなー…と思って。 参考までに教えてほしいなっw」 すると彼は更に困った顔になる。 「……僕は…わからないけど…恋すると…気持ちは良いんじゃないかな?…だって人を特別に好きになるわけだし…//;」 へー… そっかぁ… 「良太郎は気持ち良いんだ…」 「いや…だから! あくまで想像ね; 僕にはわからないよ。…その…恋なんて…したことないし…」 語尾を濁しながら良太郎は呟いた。 「じゃあ、良太郎が誰かを特別好きになったら…初恋ってわけだよね~。」 「え~~っ!?/// そ、そりゃそうだけど…;;;」 良太郎が困った顔をする度に…。 少し嬉しい僕がいる。 それはきっと、良い事ではないんだろうけどね。でもさぁ… ねぇ?良太郎… 「…良太郎。 気をつけてね。」 そう… 気をつけて… 「恋ってさぁ… 綺麗なものばかりじゃないから…。 理想は…ほら。 素敵な恋だけど…」 恋って汚い。 なりふりかまっていられない。 余裕なんてない。 手段なんて選べない。 あ。 また困った苦笑い。 でも…それさえも 僕に向けてくれる 笑顔に違いないよね。 どんなに 自分らしくない罠だって…嘘だって… (君を手に入れる為なら なんて事ないんだよ。) でも… なんでかな… 凄く切ないのは…
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