時に、言葉より心より…(浦良)

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「………髪が…」 そう、髪が… 『髪?』 「…髪が……………………凄く好きなんだ」 (髪型が凄く…) 似てた…。 (だから…誰に?;) 巧い嘘さえつけない。 …そんなの呼吸ができない魚と一緒だ。 ───…次の日の夜も良.太郎に憑依してナンパした。 するとまた良.太郎が起きてきてストップコール。 『…今日の子は何処が好きなの?』 「…えっと…指が…」 指が似てたんだよ。 ──次の日も… 『………今日は?』 「…………目;」 似てた。似てた。 いったい誰に似てるのかわからないのに… (一体僕は誰を探してるんだろうね…) ──…そして次の日。 最近良.太郎に嘘がつけない…。 ついても、バレる。 原因は僕の罪悪感。 何処からくるのかわからない…変な罪悪感。 とくに例のナンパは『好きな理由』を言う度に良.太郎が『…ふーん』と、どうでも良いような返事を返す。 僕はどうも、その反応が…むかつく…悲しい……恐い。 しかし、今日こそ… 今日…こそ? なんかわからないけど…まぁ、今日は良.太郎に邪魔されないと良いな。 …きっと…あそこで止められるから… 真相がわからないんだよ。 だから…良.太郎 「ごめんね」 僕は昼の内に良.太郎に憑依すると、自ら三浦に催眠術を頼んだ。(ちゃんと効くって保証は無いけどね) 「最近…よく眠れなくて…三浦さんしか頼れる人がいないんです」 実際、藁にしがみつくような気持ちだった。 「任せてよ!良.太郎君っ!!夜ぐっすり寝れるようにすれば良いんだよね?」 「はい。お願いします」 効くんだろうか…? まず僕が、こんな事に頼ること自体が有り得ないと思ってたんだけどな…。 なんだか僕、 焦ってるみたいだ…。 そんな事を考えながら三浦の怪しい催眠道具を睨みつけた。
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