序章

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「捕まえられなかったら…どうなるの?」 恐々たずねる君に僕はくすりと笑む。 「捕まえられるまで付き合ってあげるから大丈夫だよ?君に必要なものは全てそろえてあげる。 食事もお風呂も着替えも外も……。さぁ、鬼ごっこの始まりだよ」 僕は暗がりのもっと奥へ消えていく。 「さぁ早くおいで、アリス。鬼さんこちら…」 君の足音が僕を追いかけてくる。 さぁ、早く捕まえて。 君は最初の脱出者になるかな? それとも僕のアリスになるのかな? 楽しみだね
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