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そんなこんなで集まったこの六人は、
高校時代からずっと仲がよく、
大学や専門学校を卒業した後も連絡を取り合い、よく集まっている
“いつもの六人”だ。
そしてまだ夕方だと言うのに飲み会が始まった。
「お酒なくなったよ~景、買ってきて」
麻緒がパシリに指名した景史郎は高校時代からなにかとパシられている。
「また俺かよっ。しゃーねぇなあ…四姫、行くぞ」
「えっ!?あたし!?やだあ」
と言いつつ、景史郎に引っ張られて四姫は酒の買い足しに行った。
多量の酒とつまみが揃ったところで、再び飲み会が始まる。
それぞれの仕事の話などをして騒いでいるうちに、たくさんあった酒やつまみはあっという間になくなっていた。
そしてその頃には
「あれぇ~?もうお酒ない~ヒック」
四姫は完全に酔っ払っていた。
もちろん、酔っ払っているのは四姫だけではない。
明日、朝の早い麻緒と煌以外全員が泥酔している。
「愁~俺ここ住むっ」
「あたしも住みたい~っ!」
「なあに言ってんだ四姫!俺が住むのっ」
酔うと必ず始まる景史郎と四姫の口論が始まった。
そこで発せられた愁の一言が、この話の始まりとなる。
「もー全員住めぃっ!!」
後で後悔するとも知らずに…。
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