第一章

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 どこから話せばいいのだろう。  今思えば全てが伏線だったかのように思えるし、本当は唐突にそれが起ったのかもしれない。  ただ一つ自信を持っていえるのは高校へ入学してしばらく経ったあの日の放課後が引き金になったのだろうなぁ。  6時間目のけだるい授業を卒なくこなしSHRの終わりを待つばかりの僕だった。  が、しかし、いつものどんより雲模様の気持ちではなく、ちょっとしたドキドキ感があった。何故って?な、なんと、朝、学校の下駄箱をあけるとそこにはこぢんまりとした手紙が入っていたのだ。 不意をつかれ、何故だか異様に焦った 僕は手紙をポケットにねじ込みすぐさま教室へ一直線だった。  そしてその手紙には可愛らしい字でこう書いてあった。
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