ごちそうさま

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あるマンションの廊下を目的の部屋に向かって歩いている。するとだんだんと辺りは暗くなり、蛍光灯の明かりも覚束なくなってくる。ふと、足元を見ると肉片が散らばり、壁も床も血で赤く染まる。真っ暗な廊下をそれでも進んで行くと、扉にたどり着く。扉を開けるとそこには、タキシードを着てはらわたをえぐられたサルバドール・ダリ(画家)が横たわっている。その枕元で黒いワンピースを着た肌の白い黒髪の女性が正座をし、こちらにニッコリと笑みを向けながら、合掌して「ごちそうさま」と呟く。
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