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(……?)
と思って振り向くとそこには、
青のりのビンを右手に、詰め替え用の袋を左手に持って、いつも以上に真剣な眼差しの姉がいた。
(……………はっ!?)
私はその真剣な姿を見てかなり驚いた。
何に驚いたかというと…
姉の青のりの詰め替え方にだ。
私は普通、ビンを固定して袋を小刻みに揺らしながら詰め替えるものだと思っていたんだけど…
姉の場合はその真逆だった。
ひたすら真剣な眼差しで、
ビンを小刻みに揺らし、器用にその振動で袋から青のりを落としてゆく……………
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ…
まさか…
嘘だろ…
今だかつて、そんなやり方は見た事ないぞ………!?
(なっ、なんて危なっかしぃんだ!?)
Ka「え⁉ちょ、姉ちゃん⁉⁉それ下手したらバッサーってなるよ⁉⁉⁉」
とにかく驚きと笑いを含みつつ、姉に最悪の事態を忠告しようとしたら…
姉「え?なに言ってんの。これが正しいんだよ?(°-°)」
……………
…………(・_・)
………………(°∀°)!!
…………………あぁ
……………………………………私が悪かったよ orz
姉の未知数な生態と、己の無力さを目の当たりにした瞬間でした。
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