雑談③

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その日は、仕事がやけに立て込んでて、一日中パソコンと睨み合った末に、結局、後少しのところで終わらず、仕事を明日に残して帰宅した。 おかげで、肩が石みたいにガチガチで、自分で揉んでもまったくよくならず、次第に気持ち悪くなっていった。 なんとか、夕食を済ましたが肩の気持ち悪さに嘆いた。 「うぇ~。肩、気持ちわる…」 堪らず机に俯せると、見兼ねてお母さんが肩を揉んでくれた。 お母さんは目茶苦茶肩揉みが上手くて、知り合いの中ではかなり評判だった。 家では、お母さんをヒーラー(癒し人)と呼ぶほどだ。 「あらら。この筋、中々解れないのよねぇ」 と言われながら、ヒーラーのゴットハンドに感激した。ものすごくツボにクリーンヒット!! 普通じゃ、中々指が入らないのに!!!母ちゃんすげぇ…。 「そんなにやばいなら、私のユタポン(肩用)貸してあげるよ」 と姉が言ってくれた。 お姉ちゃんが優しい…っ!! とちょっと驚きながらも、有り難く借りることにした。
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