カナリアのよう

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付き合ってる訳ではない   が、好きだと言ってしまった   それに後悔はない。 だが、彼女は困っている。   どうしたものか――   が、   今の僕らの状況だ。   初めて電話した 仕事帰りに歩きながら。   トゥルルル…   ――――もしもし?   あ――俺。   ドキッとした。 こんな声だったっけ? なんだか安心する。   ―――どうした?   あ、ごめん。いや、なんつうか うん―――   ―――――なんか、電話って こそばゆいね。   ―――うん…。   あ、電車来たから、一回切る。   うん。   僕は立ち上がって 颯爽と姿を現した 家路へと、送ってくれる電車に また颯爽と、乗り込んだ。
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