途絶えた道

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あたし(アイ)と祐が出会ったのは、夏真っ只中、記念すべき(世間的に)大人となった日。   運命と呼ばざるを得ない程の偶然だった。 驚くほどに惹かれ、抜け出せないほどにはまっていった。   あたしは祐と結婚すると決めていた。   すべてあたしの願望にすぎなかった。   一人で運命だとはしゃぎ 一人で愛し合っていると勘違いをし いつかは結婚するんだと期待し あたしの毎日は全てにおいて祐を中心に回っていた。   あたしの周りの友達は全て去り、親友の樹里だけが残った。
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