思い出の形

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「久しぶりだねー何年ぶりかなー」 「十一年ぶり・・・・・・・かな?」 こいつは俺がこの島に来る前の友達の 月島雪苗だ。昔は二人でよく遊んでそして初めてのキスをして・・・・・・・・・ 「どうしたんだよいきなり?」 「ちょっと・・・・・・会いたかったの・・・・それだけだから」 「?そんだけでここまで来たのか」 「うん・・・・・・・・・・・・・そだよ」 雪苗の目線が空へと 向かう。 「嘘だな」 「えっ ・・・・・・どうして?」 「お前は嘘をつくと空を見る癖があるからな」 「ははは 敵わないなー梨木には・・・・・・・」 雪苗は辛そうな顔でうつむいた。 「今は話せないけど・・・・・・・・・いつか話すから」 「わかってるよお前のことなら大体な・・・・」 「ありがとう・・・・・・・それじゃあ今日はもう帰るね」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・」 去りぎわの雪苗の背中はとても悲しみに溢れていた。
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