360°

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「はい」 《よ!碧か??》 「うん、誰??」 《銀慈だよ》 銀慈からの電話!? 碧は少し興奮していた。 「なに??」 《今から外出れる?》 「大丈夫だけど…」 碧は外へ出た。 外には銀慈が自転車に乗って待っていた。 「乗って」 碧は自転車に乗った。心地よい風が碧と銀慈を優しく包む。 「いい風だなあ」 碧は思った。ここって本当にいい所だね、と。 思わず口にしてしまった。 「本当にいい所だね」 「だろ!?碧が前住んでた所はどんな所だった?」 碧は暗い表情で言った。 「コンクリートの上に人が沢山詰めあってる見苦しいところ」 「そうゆう所は心が腐った奴が多いんだよな」 「うん…」 何故銀慈は分かるのだろう…と碧は不思議に思った。
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