360°

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自転車で山を上り、天辺についた。 「すごい…」 碧は思わず見とれてしまった。 見とれるのも無理はない… 何畝、島全体が見渡せるからだ。 回転すれば360°は見える。 「本当にいい所」 碧は初めて心を少し開いたスッキリした気持ちになった。 過去は過去… 今は今よ と自分に言い聞かせていたのだ。 「銀慈…ありがとう」 碧は思わず銀慈に抱き付いてしまった。 「どいたしまして」 銀慈の体は暑かった。ふと上を見上げると銀慈の顔が真っ赤なのに気付く碧。 「銀慈!?顔真っ赤だよ?大丈夫!??」 「大丈…夫」 大丈夫じゃなさそうなので帰るように銀慈にせかし、銀慈の家につくと熱があった。 「銀慈、、、」 碧はうつるからと言われて外に出されてしまった。
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