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山田碧はイジメられていた。
彼女はいたってふつうの女の子で他人に害が及ばない子だった。
彼女がイジメられる切っ掛けは病気だ。
ある毒虫が体内に住着き、害を及ばす病気…そんな彼女を人は害虫と呼ぶようになった。
本来なら治せるはずのこの病気、しかし…碧の体の中にいる虫はあまりにも小さくてどこにいるかも分からない状態だった。
学校に行けば毎日のように濡れたティッシュを投げ付けられる。
たまに、弁当を零されてモップで殴られる。
そんな日々を送っていた彼女は引っ越してほしいと親にわけを話した。
当然 親はイジメてきた奴等に仕返しをしようとするが碧は止めた。
「悪い人に悪い事しても意味ないよ」
こうして碧は学校を去り、沖縄へと引っ越してきたのだ。
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