30人が本棚に入れています
本棚に追加
オレの尊敬する主、十代目は、素晴らしいお方だ。
どこが素晴らしいって、そんな、一言や二言で言い切れないに決まってる!!とにかく凄い、凄い素晴らしく凄い。ワケわかんないぐらい凄い。
最近めっきり可愛ら…男らしくなってこられた十代目は、いろんな奴に狙われている。
お守りするのがオレの役目だ。
体育の授業(あのくそつまんねぇやつ)だって、数学(十代目いなきゃ出るかよ、あんな授業)だって、あの方のお役に立てるなら!!
しかし、十代目。なんか、本当に、最近可愛いらしさが増していらっしゃりませんか。
いやいやいや、以前から素敵に可愛いですけどね、ここ最近、なんか、ぐっと色気が。
オレの左隣が十代目の席だ。つまり、オレは十代目の右(当然だ)。
ただいま十代目はくそつまんねぇ授業を放棄して、睡眠の真っ最中だ。寝顔が、こっち向いてる。
とてつもなく可愛いですね、十代目!!!!
しかし、前の席の野球馬鹿が、十代目のふわふわっとしてとげとげっとしている、あの素敵な髪の毛を引っ張って遊んでいる。てめぇ、果たすぞ。
十代目のまつげが震えた。(野球馬鹿のせいで)目を覚まされたようだ。
口を開き、オレに語りかける。
「獄寺くん、キモい」
あぁ、本当に愛しいかた!!
最初のコメントを投稿しよう!