獄寺くんって

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オレの尊敬する主、十代目は、素晴らしいお方だ。 どこが素晴らしいって、そんな、一言や二言で言い切れないに決まってる!!とにかく凄い、凄い素晴らしく凄い。ワケわかんないぐらい凄い。 最近めっきり可愛ら…男らしくなってこられた十代目は、いろんな奴に狙われている。 お守りするのがオレの役目だ。 体育の授業(あのくそつまんねぇやつ)だって、数学(十代目いなきゃ出るかよ、あんな授業)だって、あの方のお役に立てるなら!! しかし、十代目。なんか、本当に、最近可愛いらしさが増していらっしゃりませんか。 いやいやいや、以前から素敵に可愛いですけどね、ここ最近、なんか、ぐっと色気が。 オレの左隣が十代目の席だ。つまり、オレは十代目の右(当然だ)。 ただいま十代目はくそつまんねぇ授業を放棄して、睡眠の真っ最中だ。寝顔が、こっち向いてる。 とてつもなく可愛いですね、十代目!!!! しかし、前の席の野球馬鹿が、十代目のふわふわっとしてとげとげっとしている、あの素敵な髪の毛を引っ張って遊んでいる。てめぇ、果たすぞ。 十代目のまつげが震えた。(野球馬鹿のせいで)目を覚まされたようだ。 口を開き、オレに語りかける。 「獄寺くん、キモい」 あぁ、本当に愛しいかた!!
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