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あの日の事は今でも良く思い出せる。
朝目覚めた僕は、いつも通り目覚まし時計を確認した。
【トントントン…】
キッチンからは美咲がまな板の上で料理を作る音。
窓の外からはスズメが鳴く声。
毎日目にする何気ない光景。
布団の温もりから出たくない気持ちを必死に抑え、ゆっくりと布団から出る。
階段を降りて、キッチンに行くと妻の美咲と1人娘の遥が椅子に座って待っていた。
テーブルの上にはごはんとみそ汁、それに焼き魚が皿に盛られて置かれている。
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