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荷物をまとめ、宅配屋に荷物を預け、ホッキョクグマを近くの動物園に引き取ってもらい、あとは引っ越し先に向かうだけとなった。
クラスの奴もこっそり授業を抜け出して見送りに来てくれた。やっぱり親友だなー。
「克弥、元気でな。これ…ハイレモン」
「おっ、おう。ありがとな」
ヨーグレットがよかったが言えず、優しくポケットに入れた。
「あれ？ホッキョクグマは」
「もう引っ越し先に預けたぞ、大丈夫だ」
「そうか」
言えない、言えないよー!!
「克弥、そろそろ行くぞ」
「ああ」
おとんに呼ばれて、友に別れを告げた。
そして最後に「ありがとな」と叫び、二トントラックの助手席に座った…。
引っ越し屋いらねーだろ……。
「克弥ー!!明日ゾウガメ送るからなー!!住所教えろよー!!」
「おうよー!!」
適当な住所を教えておこう。
さらば、友よ。
さらば、我が町よ。
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