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俺の名前はジェットマン。正義の味方のようなものをやっている
しかし残念なことに俺の周りは平和だ。どこかで見るも無惨な事件でも起きないものか
そんなことを思いながら歩いていると遠くから悲鳴が聞こえてきた
俺はその場所へと急いだ。すると女性が悪者に絡まれている
『待てーい!その女性を離せー!』
『何だテメーは?』
『正義のヒーロー!ジェットマンだ!』
時間が一瞬止まったかのような冷ややかな空気が流れた。女性さえも冷たい目で俺を見ている
『とにかくその女性を離せ!』
『助けたいならワシを倒してみぃ!』
ふっふっふ。この男はどうやら俺に喧嘩を売っているようだ。ガタイもいい。拳もゴツイ
様々な分析を繰り返し俺は1つの答えに辿りついた
勝 て な い よ
俺のスーパーブレインを駆使しても勝算は0だ。どうしよう。よし、殴り合い以外の方法で解決しよう
『おい!100m走で勝負しよう!俺が勝ったら女性を離せ!』
ハッキリ言っておかしい展開だがなんとかなるはず
『いいだろう。オマエが負けたら諦めろよ』
…了承されてしまった。さすがギャグ小説だ。とにかく俺はこの女性を助ける!
レディ、ゴー!!
男と男の真剣勝負が始まった。もはや女性のことなどどうでもいい。俺は勝つ
【くらえ!必殺!!ジェットマンダ―ッシュ!】
説明しよう!ジェットマンダッシュとは普段とは違った呼吸法をすることで無駄にスタミナを消費する走法である!ちなみにジェットマンの普段の100mタイムは14秒70だがジェットマンダッシュを使うことにより18秒20にすることができるのだ!遅っ!
結果的にジェットマンは負けてしまい女性を助けることはできなかった
だが体力的に限界が来ているジェットマンは家に帰って寝ることにした
そしてジェットマンは最後にこう呟いた
『あの女、勝負してる間に逃げろよな』
頑張れジェットマン!
負けるなジェットマン!
もう負けたけど!
それでは諸君また逢おう!
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