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青い月が空に輝く、300年も昔のお話。
そのお城には、最強の王というとても強い王さまと、神聖の妃と呼ばれるとても美しい妃さまがいました。
妃さまの真の姿は、その血で人に永久の命を与え、涙で人の傷を癒す鳥、王さまはそんな生を司る妃さまとは対照的な、死を司る力を持っていたそうです。
お城はとても大きくて、聖なる城とも呼ばれています。
世界は聖なる城のある国を中心として、それぞれの国が出来上がっていました。
ところが空を赤い月が支配するようになった時、その国は崩され、やがては黒い翼を持つものたちが血に餓えて夜を飛び回るようになりました―――――
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