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冬間近の寒い中俺はカブを走らせ営業していた。
「ふぅバイクは寒いなぁ😅手袋なんて無意味に近い💧」
手袋着けているとペンとか営業に欠かせない顧客リストが持ちづらいから手袋が嫌いだった。
けど手袋を着けてないと今度はかじかんでペンが持てない。どうしたものか。
「今日はどこ行こうかなぁ⁉あっ新しく新築が出来たとこに行こう⤴若い奥さんとかならノリで取ってくれそうだし😁」
俺はある一軒家に着きインターフォンを押した。
この家は半年だけ取ってくれている。あと半年ぐらい取ってくれるはず。
しかしそのまま
「OX新聞です!」なんて言ってもドアは開かないからな。
「はい?どちら様?」
インターフォン越しに若い奥さんの声が届く。
「あっ!初めまして!新しくOX新聞に勤めさせて頂いてる斎藤と申します!ここの地区を担当しております!半年契約して頂いてますが契約に誤りがあったようなので…」
「あっ!そうですか!今開けますね!」
嘘つかなきゃ玄関は開かない。
お客には悪いが俺もお金がかかってるんだ。
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