Ⅰ章 出逢い-Encounter-

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真依 「お姉ちゃん!起きてょ!」 亞璃亞 「後、5分と数秒待って~… ぐぅ…」 真依 「…えいっ♪」 頭にチョップをくらった… 亞璃亞 「あ゛うぅ…」 真依 「ふざけてないで起きてょ…」 亞璃亞 「…ぐぅ…」 真依 「はぁ……」 朝から漫才…じゃなくて、姉妹愛(?)をみせているのは、私【亞璃亞】と妹の【真依】。 ちなみに読みは 亞璃亞→ありあ 真依→まい って読む。 私たち姉妹は親を亡くして二人で暮らしていて、3つの人種の住む世界に住んでいる。 空・地・異 の3人種で 空は【飛人種】 地は 【人間】と【獣人種】の二種 異は【天使】と【悪魔】 異は特殊で、特有の人種。 もちろん、空人種は人の形はしてるけど年がら年中飛んでる人種で、人間とは敵対している。 地人種は私たち人間には高度な知識があり、地上を制覇してきた。 獣人種は…早い話獣人。猫とか犬とか種類は様々で人間と共存している。 異人種は…人間が研究を行っているけど、未だに不明らしい。 真依 「お姉ちゃん…トロすぎ…遅刻寸前の時間にまだ家って…」 亞璃亞「いやぁ…説明が長引いちゃって」 真依 「ん?説明…?」 真依は不思議そうな顔をする…。 もちろん、わかるハズもないのだが…。 亞璃亞 「まぁ気にしなぁい気にしなぁい」 真依 「ほらっお姉ちゃん思いっきり走るよ!」 亞璃亞 「了かぁ~い」 戸締まりを忘れずにしてから、二人して学校まで走って行く。 毎日走っているので、あまり二人とも体重とかは気にならない。 亞璃亞 「二人とも顔もスタイル良いんだよぉ」 多分…。 真依 「誰に喋ってるの!?」 亞璃亞 「気にしなぁい」 家から学校まではだいたい30分、走って15分かかる。 真依 「セーフッ…ハァ…」 亞璃亞 「疲れた…」 全く人気の無い下駄箱に走り込む。 真依 「じゃ…また家でね」 亞璃亞 「うん」 真依は高校一年生、私は二年生なので階が違う。 亞璃亞 「走らなきゃ…」 階段を駆け上がり教室に向かおうとした時… 亞璃亞 「きゃっ…」 ??? 「うわっと…」 見知らぬ男子学生とぶつかってしまった。 亞璃亞 「す…すいません!」 ??? 「あぁ…君は大丈夫?」 亞璃亞 「あ…はいっ…すいません…急いでるんで…」 走りながら後ろを振り返ると私はその人の顔を一瞬見れた… 亞璃亞 (格好いい…) 亞璃亞がその人に持った第一印象だった。
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