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夏休みも終わって、すぐに合唱コンクールの練習が始まった。
そこで、ピアノを以前にならっていたクラスの子が楽譜と、私の作ったパート練習用のテープを聞いて、
「これ…繰り返し弾かなきゃいけないとこ…抜けてるよ?」
よく楽譜を見ればしなかった過ち…。自分で自分が嫌になった…。慌てていなければ…もっとよく楽譜を見てればって……。
まだその頃に仲良くしていた子は、気にする事ないって言ってくれてた…。
その言葉に安堵して居たのも、つかの間…。
私を嫌っていた他の女子の嫌な声が耳に入ってきた…。
「てかさぁ、繰り返しのとこの弾き忘れとか意味わかんないよねぇ~。」
「ホントホント。ちゃんと楽譜見れば気付くのにね~」
「だよね~~~。」
この子達は元々私と仲が良かったのに…修学旅行も同じ班で…なのに……。
仲良しの友達の言葉も忘れて、私はその日の最終下校になるまで学校に残って、もう一度パート練習用のテープを泣きながら作り直した…。
友達って
一体何だろうって
思った…
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