コンクール当日

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コンクール当日

学校に残って練習をして、指揮の子と合わせて一生懸命練習した。指揮と伴奏だけで教室で練習している時は凄く上手くいっていたのに、何故か合唱が入ると上手くいかない……。伴奏と合唱があっていない…。 私は出来る限り暗譜をして指揮を見るようにした。私が初め、指揮にあっていないと思ったから…。 だけど、何も変わらない…。伴奏と合唱が合わない……。 練習をどれだけやっても合わなかった……。 「伴奏下手すぎ…」 ぼやきが何処からか聞こえる…。1音も私は間違えてないのに……。 気付くのが遅すぎた…。私が伴奏やること自体が、そもそもの間違いだったんだ……。 担任の先生も… 「絢音ちゃん、頑張って合わせなきゃ」 って……。 指揮の子は、先生のその言葉に首を捻っていた…。 「伴奏…ずれてたっけ……。」 そのぼやきは、私には救いだった…。だけど、誰もそのぼやきに気付いていなかった……。
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