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学校の鞄と言うのは何故こんなに邪魔臭いのだろう?
走りながら、変な疑問だけが頭をよぎる。
私は鞄に、チャラチャラ訳の解らない物を付ける趣味は無いから、私の鞄は素晴らしくシンプルだ。
だがそれにしてもこの邪魔っぷり。
生きて帰れたら、製造会社を訴えてやる。
なんで宇宙人に襲われた時用のマシンガンを設置してないんだとか色々。
いや、今はまったくどうでも良い。
――本当、私はどれほど走っただろう?
夕闇が暗闇に染まりつつある中と言うのはどこか不気味だ。
何かが出て来たら、それなりに肝を冷やす結果になるだろう。
あるいは心臓が止まるかもしれない。
――あの真っ黒装束のあいつは追って来てるのだろうか?
追って来てたら、私は変質者から逃げる、か弱い女子高校生だが、奴が追って来て無かったら、私が変質者だ。
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