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…タバコ臭い…。
兄貴の部屋に入り、高級ギターを手にとる。
♪⌒♪♪⌒♪♭⌒♪♪♪
最高だ…!
なんて弾きやすいんだ。
♪♪♪⌒♪⌒¶¶♪⌒♪
♪⌒¶♪⌒♪♪⌒♪♪♪
「おいコラ。」
「!?」
「あれ?兄貴…。早いね、もうラジオ終わったの?」
兄貴は手を差し出す。
「今何時だと思ってんだ。13時だぞ。てかお前、学校は?」
その手にギターを返す。
「サボった。」
‰♭¶⌒¶♭‰⌒♯⌒♭†⌒¶‡♪⌒♭⌒♭♯⌒♪⌒†⌒⌒‡♪
「ったく…。」
兄貴は呆れながら軽くギターソロを弾いた。
真剣に弾かなくてこの上手さ……やっぱすげぇ…!
「さ…出てけ出てけ!」
ベットに横たわり、虫を追い払うかのように手を振った。
「…さっきのソロ教えて!」
「あ?あんなの適当に弾いただけだからもう弾けねぇよ。…はやく出ていけ。俺は寝る!」
「ちぇ…!」
しぶしぶ出ていく。
「亮也。」
手をかけたドアノブを離す。
「夜…いっしょにギターの練習しような。」
顔がほころぶ…!
「うん!」
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