鎌田キヨシ

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ほろ酔い気分でタクシーに乗る。 「んじゃ!ケンジ、亮也!」 二人がバックミラーから遠ざかっていく。 ……インディーズチャート一位をかぁ…。 しかも全国…! 気分は最高だ。 …あの時、ケンジに声かけてもらってなかったら…今、ここにいないないよな…。 「君、ドラム上手いね。」 「え?」 顔を上げると、そこにはイケメンの人が。 「一人でスタジオ練習してるの?メンバーは?」 馴れ馴れしいな…。 しかも勝手に入ってくんなよ…! 「…いないけど…。」 「じゃあうち来ない?隣のルームでやってるからさ!」 「は?」 思い出し笑いをする。 運動主がミラー越しに俺を見る。 偶然と言わず、必然だな…あれは。
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